香りの野菜の保存方法と栄養(玉ねぎ、しょうが、にんにく、みょうが、大葉)

玉ねぎ / ~onion~
保存方法
玉ねぎの保存方法をご紹介します。
玉ねぎはとても保存しやすい野菜です。丸ごと保存する場合は、そうそう腐りませんので常温で直射日光を避けて置いておきましょう。カットしてある場合は切り口にピッタリとラップをして冷蔵庫で保存します。
「新玉ねぎ」の場合は注意が必要です!
春先に出回る「新玉ねぎ」は、外皮を乾燥させた通常の玉ねぎと比べると傷みやすく、保存に注意が必要です。
3~5日の間に使い切るのが理想ですが、保存する場合は皮をむいて好みの形にカットし、袋に入れて冷蔵保存するのがお勧めです。
長く(一週間以上)保存する場合は、袋に入れた状態で冷凍保存して下さい。
栄養
玉ねぎの注目栄養は「アリシン」
玉ねぎには「アリシン」という成分が含まれており、玉ねぎを切ると涙が出てくる原因はこのアリシンです。
アリシンは硫化アリルという物質で、ビタミンB1の働きを持続させる働きがあります。
ビタミンB1は糖質(炭水化物)の代謝を促進させ、エネルギーを作り出す重要な栄養です。
⇒アリシンはこの「ビタミンB1」を体内に長く留まらせる働きを持つため、身体の代謝を高め、疲労回復などに良い効果があります。
しょうが / ~ginger~
保存方法
しょうがは乾燥を防ぐためにラップを巻いて冷蔵保存して下さい。
すりおろして冷凍しておくのもお勧めです。
栄養
しょうがは昔から風邪薬としても食べられる野菜です。
その辛み成分「ジンゲロール」には色々な効能が期待できます。
抗菌作用、吐き気抑制、腹痛抑制、胃潰瘍抑制、脂肪燃焼 etc.
加熱で風邪薬に
加熱すると辛味が抑えられ、身体を温める働きがあるため、風邪に良い食べ物になります。
風邪気味の時は、
すりおろしたしょうがをお湯で溶き、甘味料を入れた「しょうが湯」がおすすめです。
にんにく / ~garlic~
保存方法
にんにくをチューブなどではなく、生で買う方は必見。「にんにくの保存方法」を紹介します。
生にんにくを使い切れずに放っておくと芽がニョキニョキ出てきて食べても良いのか悩んでしまいますよね(私は食べます)。そこで、にんにくの正しい保存方法を確認しましょう。
丸ごと or 薄皮付きのにんにくの保存方法

● にんにくは常温×、冷蔵庫に入れる
にんにくは皮が残っている場合でも冷蔵庫に入れましょう。にんにくの保存最適温度は0-5℃と低温です。
チルド室があればチルド室に入れるのがおすすめです。
皮が剥いてあるにんにくの保存方法
皮がむいてある場合は基本的には早く使いましょう。香りが飛んでしまいます。
保存したいときは、スライス/みじん切り、などしてから袋に入れて冷凍保存がおすすめです。
直ぐに使う場合は冷蔵保存でも問題ありません。
栄養
にんにくにも含まれている「アリシン」
玉ねぎでも紹介した「アリシン」ですが、にんにくにも含まれています。復習ですが、アリシンは硫化アリルという物質で、ビタミンB1の働きを持続させる働きがあります。
※正確には、にんにくを刻んだり、すりおろしたりすると酵素の働きによりアリシンが生成します。
アリシンは「ビタミンB1」を体内に長く留まらせる働きがあります。
効果:身体の代謝を高める、疲労回復など
みょうが / ~japanese ginger~
保存方法
みょうがはラップで包む、もしくはビニール袋に入れるなどして乾燥させないようにして、冷蔵庫で保存して下さい。1週間は保存が可能です。
栄養
みょうがに目立った栄養はないようですが、みょうがのあの香りの元である「アルファピネン」という成分には、食欲増進・血行促進などの効果の他、デトックス効果や眠気覚ましの効果が期待できます。
香り成分「アルファピネン」
食欲増進、血行促進、デトックス効果、眠気覚まし効果!!
みょうがの夏に涼しい香りと食欲増進パワーで最近の暑い夏を乗り越えましょう!
(筆者みょうが大好物です笑)
大葉 / ~perilla~
保存方法
〇大葉の保存方法
大葉は湿らせたペーパーで葉を挟み(大葉は重ねてOK)、袋に入れて冷蔵保存しましょう。
湿らせたペーパーで挟むことで乾燥を抑えられ、長持ちします。(3~5日ほど)
栄養
大葉は栄養が豊富
大葉には「ビタミンやミネラル」が豊富に含まれています。
βカロテン、ビタミンK、ビタミンB1、ビタミンB2、葉酸など
カルシウム、カリウム、鉄、亜鉛など
大葉は一度にたくさん食べる野菜ではないかもしれませんが、体に良い栄養がたくさんです。
いろいろな料理と相性の良い日本のハーブ「大葉」を楽しみましょう!
まとめ
今回は「香りの野菜」についてご紹介しました。
香りの野菜は料理にとって欠かせないアクセントであり、季節を感じさせる香りや味わいは食欲を湧きたて、体に活力を与えてくれます。
日本人は特に「季節」や「香り」といったものに深い情緒を感じる感性を持っていますので、ぜひこの「香りの野菜」を使って料理を彩ってみてください。
ここまでお読み下さりありがとうございます。この記事が少しでも皆様のお役にたてば幸いです。
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